健康長寿者になり、要介護期間を短く、次世代にいい遺産を伝承する──
がんにしても、認知症にしても、生活習慣がもとになって発症します。
そこで、体質を整えながら、病気を治していくのが根本です。病気の解決策は、この一本の 「元気の樹」にあります。(作:島村善行 絵:西村繁男)
健康長寿者になるには、「食の尺度」をきっちり持つことが大切です。人間の歯は、上下左右それぞれ8本で、合計8*4=32本あります。穀物をすり潰す臼歯が5本、野菜や果物を切る門歯が2本、肉や魚を噛みきる犬歯が1本あります。この比率から、穀物:野菜:肉魚類の摂食率も5:2:1が良いとされています。
毎日の食事は、これをとりいれた「食の三角」を心がけましょう。
食の三角
「食の三角」は、歯の比率によって、決められています。
玄米の構造と、白米との栄養比率
玄米の有効成分
(1)γ―オリザノール:自律神経を調節し、シミ・小じわの予防
(2)アラビノキシラン:NK細胞の活性化、抗酸化作用
(3)イノシトール :肝機能改善、動脈硬化予防、高脂血症改善
(4)iP6(フィチン酸) :抗酸化作用、抗がん作用、老化遅延効果、排毒排泄作用
(5)GABA(ギャバ)(γ―アミノ酪酸):精神安定作用、血圧安定作用
(6)フェルラ酸 :認知症予防効果
**玄米採食ほど、健康に優れた食事はないと思われます。
私は妻とともに、約二十年間実施しています。ただ、鉄、たんぱく質が不足傾向になります。鉄の多い食事と大豆製品;豆乳、納豆、豆腐等積極的にとっています。
**玄米の米ぬか部分には、理想的に補酵素(ビタミン・ミネラル)、有効成分が豊富に含まれており、元気の樹の体質の改善となります。
すなわち、生活習慣病の改善、がん、認知症予防になります。
ところで、みなさんは、高齢社会とはどんな社会だと思いますか?
考え方ひとつで、暗闇も明るい世界になります。
まわりを見れば、元気な人がたくさんいて、何らかの役割を担って、元気に社会活動をしているのに気づきます。
そうです、限界を感じ閉じこもっているのは、いつも己の心なのです。
何歳になっても、「道半ばでおおいに結構」の気持ちで挑戦しませんか。
健康長寿者となり、地域の人たちと一緒になってやることは、山ほどあります。
一生社会貢献の出来る世の中です!
【かわら版142号(平成30年5月号より)】